羽田空港 (Tokyo International Airport)
東京国際空港、通称、羽田空港が、2010年10月からアジアからの新しい玄関になります!
1973年、成田国際空港が千葉県成田市に完成するまでは、首都東京にある東京国際空港、通称、羽田空港がわが国唯一の国際空港だった。羽田空港に代わり、日本の空の玄関となった成田国際空港は、2007年度で、国際線の旅客数は3,400万人を数え、貨物も2,000トンを超えた。
しかし、新たな滑走路の建設が建設反対派により遅れ、手狭なうえ、夜間は飛行が禁止されているなど、増えつづける利用客と海外の航空会社からの乗り入れや増便の要求に応えることができなくなっている。
羽田空港は、東京都大田区にあり、日本を代表する空港で、乗降客数は2006年で6,700万人(大田区HP)を超えている。アトランタの8,400万人、シカゴの7,600万人、ロンドンの6,700万人に次ぐ、世界で第4位のビジーな空港である。郊外ではなく、首都の中心地近くにあることがそのユニークさの1つである。
1931年に開設した東京飛行場は、第二次世界大戦後の1952年に東京国際空港と改称され、日本の世界に向けての玄関となった。しかし、1978年に成田国際空港が東京都に隣接する千葉県成田市に完成、国際線のほとんどが成田に移った。羽田空港は、日本最大の国内線専用の空港と中心となり、成田空港と並んで日本の代表的な空港として今も重きをなしている。
その羽田空港が、新たな時代を迎えようとしている。下の図をご覧いただきたい。現在、滑走路はA、B、Cの3本があるが、4つめのD滑走路が建設中である。2010年10月にこの新滑走路が完成すると、羽田空港の輸送能力が格段に高まるだけでなく、東アジアを中心とする新しい国際的な玄関として再登場することになる。
完成後は、年間発着便数は40万7,000回となり、現在よりもおよそ11万回(国交省HP)も多くなる予定で、このうち6万回が国際便に割り当てられる計画になっている。海外からの需要が増えれば、さらに国際便が増える可能性は高い。
飛行範囲も、当初は、わが国の最遠地西表島までの距離1,947キロメートルを半径にした範囲に限られていたが、これでは上海、杭州までで、北京も香港も入らない。
その後、範囲が拡張されることになった。
とくに期待されているのが、深夜早朝の利発着が可能なことから、貨物輸送が多くなり、周辺に貨物の集荷基地ができるなど、地域産業活性化につながるだろうと期待されている。
羽田空港の再拡張 > 滑走路の長さ
成田空港では夜間の飛行が地域の協定で禁止されているが、羽田空港は海の上を飛行機が飛ぶため、夜間でも飛行可能である。2012年には、旅客数は国内線が7,300人、国際線が700万人と予想されている。
Naritaと現在のHaneda、そして2012年のHanedaを比較してみよう。
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成田(2007) |
羽田(2007) |
羽田(2012) |
| 着陸回数(千回) |
97.5 |
165.9 |
232 |
| 乗降客 |
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| 国際線(百万人) |
28.0 |
1.8 |
7 |
| 国内線(百万人) |
1.2 |
65.0 |
73 |
| 貨物(百万トン) |
2.2 |
0.7 |
1 |
成田空港に比べて、都心へのアクセスが1/3以下に時間短縮される。早朝、夜遅い便も利用できから、東アジア方面からのビジネス・トリップに便利である。アメリカやヨーロッパからの旅行客も、まず韓国や中国に行き、そこから羽田空港行きの便で日本を訪れ、そして成田空港ら帰国するというルートが人気を呼ぶことにもなるであろう。
期待されているのが、深夜、早朝の貨物便の増便である。これにより、羽田周辺には貨物の新たな流通設備の建設が計画されており、地域の活性化に大きく貢献すると期待される。
東京都は2016年のオリンピック開催に立候補している。もし実現すれば、羽田空港は海外からの訪問客、とくにアジアからの玄関として賑わうことは間違いない。
羽田空港でいま建設が進められているD滑走路は、その工法に関して、これまでにない新しい技術が使われている。
海上空港は、世界に数多くある。しかし、そのほとんどは埋め立て地、あるいは既存の島を整地する方法で作られたものである。羽田のD滑走路は、これまで世界にない新しいユニークな工法が採用されることになった。
この工法は、海上に数多くのパイルを立て、その回りを“ジャケット”を被せるというものである。埋立地にしなかった理由は、空港のすぐ傍、大田区と川崎市の間を流れる大きな川、多摩川の水の流れを、環境維持のため、妨げないようにするという配慮がなされたからである。埋め立てであれば、川の流れだけでなく、海水の流れも妨げることになる。
また、現在の空港とD滑走路は、橋脚工法が用いられる。この下を船が通れるようにするためである。滑走路の東部分は、埋め立てで作られる。埋め立てに使われた土は、山からのものではなく、いろいろな開発現場から集められた残土が利用されている。ここでも、環境問題が意識されている。
空港といえば、飛行機が離着陸する滑走路が最も大事なように思うが、重要性において遜色がないのが管制塔である。現在建設されている新管制塔は、高さが116メートルになる。これは世界で3番目に高い管制塔である。この管制塔の塔の柱は円柱形ではなく、ラグビーボールのような楕円形になっている。これは管制塔が風で揺れるのを小さくするための工夫とともに、付近の風環境にも配慮されている。
もちろん、管制塔内部の監視システムには、最新の技術、最高の装置が設備される。年間40万7,000回にも及ぶ飛行機の離発着に指示を出し、間違いが起きないように監視する仕事は並大抵ではない。
空港の設備でも、さまざまな斬新な工夫がなされている。空港の建物自体が、ショッピングやレストラン、ホテルなど、一つの町のような機能をもち、エンターテインメントのセンターになるであろう。